アレルギー体質で、水に溶ける油絵具

私はもともとアレルギー体質で何かと困る事があるのだが、絵を描いたり物を作っていても壁に当たることがある。

一番困った事は有機溶剤アレルギーなのだが、以前大作の油絵を描いていたところ頭痛、吐き気、動悸、呼吸困難など命に関わると感じて油絵具を断念していた。

それ以後アクリル絵具で制作していたのだが、アクリル絵具は色を塗った後に色が変わってしまうという欠点がありとても苦労していた。「色の変わらない」と謳っているリキテックスプライムを使っていたがやはり、実際は色が変わる。自分のような色の諧調を重視する絵柄ではなかなかアクリル絵具は使いにくいものがありエアブラシなども併用していた。

1年前にホルベイン社から水に溶ける油絵具DUOという商品が出ている事を知り、それを使用している。仕組みは科学的に油と水が乳化するようにして水分が乾燥すれば後には乾性油が残り普通の油絵具と同じように固化するというものだ。

使い心地はアクリル絵具で泣いていた私には十分なものだ。

もしテレピンが苦手で油絵を諦めている方には是非おすすめしたい。

以下使用所感。

乾燥性ー速い 余った絵具や専用の乾性油は冷凍庫で保存するとよい。通常の油絵よりかなり速い。

隠蔽力ーやや低め 粘度は古典調。インパストにはやや不向き。

水溶性ーチューブから出した直後は問題なく溶けるがやはりテレピンのような溶解力は無いため慣れるのに少し時間がかかる。乾性油や速乾メディウムと水との相性はイマイチ。

この絵具の弱点は樹脂が使用できない事。その為乾性油か速乾メディウムでほとんど描いていく事になる。その際問題になるのは乾燥性だが、普通のシッカチフが混入可能(その他従来の油絵具や乾性油が混合可能)なのでそれで補う事になる。また専用の乾性油にシッカチフを混合し描く前日から空気にさらしておくと非常に速く乾く。

 

シッカチフに溶剤が含まれているため私の場合は、皿にシッカチフを注ぎ数日戸外で安置して溶剤を飛ばす。1週間くらいで溶剤が飛ぶのでそれを専用の乾性油に混合している。雨やゴミがはいらないように注意。

 

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